秋の訪れが早い北海道は紅葉も本州より一足先に始まり、早いことろでは9月から紅葉がスタートします。秋の北海道は夏のトップシーズンに比べてツアー料金もお手頃になり、観光客も少なくゆっくり観光できるのでオススメです。
広大な自然が魅力の北海道には紅葉など秋の絶景を楽しむことができる観光地がたくさんあります。秋のグルメと一緒に人気の観光スポットを紹介します。
温泉と紅葉を一度に満喫!定山渓温泉
札幌の奥座敷と称され、紅葉が美しいと有名な「定山渓」は札幌から車で約1時間の場所に位置した温泉街で、たくさんの温泉旅館が立ち並ぶ名湯スポットです。温泉街に広がる山々は鮮やかな赤や黄色に染まり、温泉につかりながら紅葉を見ることができるとシーズン中にはたくさんの人が訪れます。
また定山渓温泉は足湯スポットが多いことでも知られており、紅葉に包まれながら足湯を楽しむことができます。定山渓の近くにある「豊平峡ダム」は環境保護エリアの中にある紅葉の名所として知られており、カエデやヤマブドウなどが色づいた絶景を眺めることができます。
展望台の上から一望できるダム湖と紅葉のコントラストは息をのむような美しさです。観光放流も行っているので紅葉と一緒にダイナミックな放水の風景も見ることができると人気です。ネーミングが楽しい展望レストハウス「だむみえーる」では紅葉の絶景を眺めながら、北海道名物であるジンギスカンや、豊平峡ダムの紅葉をイメージしたダムカレーなどを味わうことができます。
豊平峡ダムの美しい紅葉を観光した後は定山渓に1泊して、紅葉に囲まれゆっくりと贅沢な時間を過ごすのがオススメです。
絵になるスポットがたくさん!美しい秋の美瑛
たくさんのCMや映画に登場する美瑛の丘全域には、「ケンとメリーの木」や「セブンスターの木」など有名なフォトスポットが多数あります。紅葉の時期にはカラマツの木々が黄金色となり、遠くには雪化粧をした十勝岳連峰とのコラボレーションを望むことができます。
またのんびりとした農村風景に黄金色の小麦畑が一面に広がり美瑛ならではの秋の風景は、まるで絵本の世界のような光景です。また美瑛で外せない絶景スポットである「青い池」は、秋のシーズンには周辺の木々は黄金色に輝き、立ち枯れた白樺と池の水面とのコントラストは幻想的な雰囲気です。
紅葉の暖色系の色合いと、池の寒色系の色合いの組み合わせは目を奪われるような美しさです。秋の紅葉シーズンのみ黄金色に染まる青い池を見ようと、多くの人が立ち寄ります。夏の時期とはまた違った秋の美瑛の景色はドライブしているだけでも楽しむことができます。
夜景だけではない!紅葉が美しい藻岩山
札幌市内で人気の紅葉名所である「藻岩山」は標高531メートルの山で、夜景のスポットとしても有名です。藻岩山は1年中四季折々の景色を楽しむことができますが、秋の紅葉シーズンは黄色やオレンジに染まった山々が広がり絵画のような風景を堪能できます。
ロープウェイから眺めると、眼下には紅葉した美しい色の木々の絨毯が広がり、まるで空中散歩をしているような気分です。ロープウェイは窓が大きく開放感があり、様々な角度から紅葉色に染まった絶景を楽しむことができます。
山頂からは札幌市内や石狩平野、石狩湾まで一望でき、紅葉とのコラボレーションを見ることができます。藻岩山の南側には藻岩山観光自動車道があり、山の中腹まで紅葉ドライブを満喫する人も多いです。また藻岩山登山も人気で、初心者向けのコースが多く気軽に紅葉ハイキングをすることができると注目されています。
森林浴をしながら太陽の光に輝いた紅葉や優しい木漏れ日を感じられ、紅葉狩りをしようとたくさんの人が訪れます。
まるで真紅のカーペット!能取湖のサンゴ草
網走地区の北側に位置する「能取湖」は、オホーツク海とつながる塩水湖で網走国定公園内に含まれる景勝地です。サンゴ草と呼ばれるアッケシソウ大群落が9月頃には真紅に色づき、まるで赤い絨毯が広がるような見事な景色を見ることができます。
サンゴ草は葉がなく、茎が紅葉する珍しい植物で、形や赤く紅葉した色が海に生息するサンゴに似ていることからサンゴ草と呼ばれるようになったと言われています。ひと味違った紅葉の景色を見ようとシーズン中は多くの見物客が訪れ、お祭りなどのイベントも開催されます。
卯原内地区にはバリアフリーの木道が整備されているので360度パノラマの景色を気軽に見学することができます。満潮時はサンゴ草が沈んでしまうので、干潮の時間を調べて行くのがオススメです。
色鮮やかなビュースポット層雲峡で紅葉と温泉を満喫!
大雪山国立公園の玄関口である「層雲峡」は、石狩川を挟み約24キロの断崖絶壁が続く景勝地です。日本でも1、2の早さで紅葉が訪れる層雲峡内には多くの紅葉スポットが点在しています。ミズナラやイタヤカエデなどが紅葉の見頃を迎える頃には、赤や黄色のモザイク模様の風景が広がり大自然の景観を楽しむことができると人気です。
日本の滝百選にも入っている名瀑「銀河・流星の滝」は心地よいマイナスイオンを浴びながら紅葉を楽しむことできます。落差120メートルの繊細に水が流れる銀河の滝と、落差90メートルの荒々しく流れる流星の滝と2つの違った表情の滝と紅葉とのコントラストは見事です。《関連 … すすきのホテル … 札幌 東急REIホテル》
敷地内には双瀑台やお土産屋、トイレも完備されています。黒岳ロープウェイに乗れば山頂から段々と色づき、層雲峡山麓までおりてくる紅葉を空から楽しむことができます。北海道最高峰の山が彩られた景色は格別です。ロープウェイは早朝から運行しており、運が良ければ雲海も一緒に見ることができます。
また層雲峡は層雲峡温泉街からのアクセスも良く、温泉を楽しみながら紅葉も一緒に見物できます。
秋ならではの味覚!北海道グルメ!
北海道に来たらグルメも満喫したいと考える人も多いと思いますが、北海道の名物には秋に旬を迎える食べ物がたくさんあります。イクラは基本的には1年中味わうことができますが、10月頃が最も濃厚で美味しい時期と言われています。
鮭が産卵のために餌をたくさん食べるので、卵も栄養豊富になりコクがあり濃厚なイクラが出来上がります。また秋鮭も川を遡って身が引き締まり、弾力ある鮭を食べることができます。また北海道の太平洋沿岸のみに生息するししゃもは、漁期が10月から11月中旬頃までと短く、生で食べるししゃも寿司は脂がのって甘みもあり、秋の旬ならではの味わいと人気です。